イタチの生態と被害

イタチの生態

イタチは日本古来種で、ネコ目イタチ科の小動物で、沖縄を除く全国に生息しています。そのうち西日本にはニホンイタチとチョウセンイタチの2種のみで、都市部に生息しているのは主にチョウセンイタチです。大きさ(体重)はチョウセンイタチで、オスがメスの約2倍、ニホンイタチは3倍以上といわれています。現在、害獣として非常に問題となっているイタチの大半はチョウセンイタチと呼ばれる外来種です。元々日本には生息していませんでしたが、毛皮養殖やハブ、野ネズミ退治のため人為的に持ち込まれました。家の天井裏や倉庫の屋根部分に住みつくため、落とした糞が堆積して臭気や衛生面が問題となっています。

イタチの成体
イタチの生体
体長 オス:約28~39cm
メス:約25~31cm
尾長 オス:約16~21cm
メス:約13~16cm
体重 オス:約650~820g
メス:約360~430g
体色 やや褐色がかった山吹色で、額中央部から鼻にかけて濃褐色の斑紋がある

イタチの特徴

イタチは胴長短足で熱を発散しやすい体形をしています。肉食性の強い雑食で、主にネズミ類や鳥類、魚、エビ、柿やリンゴなどの果実、昆虫などを食べます。単独生活が基本で、育児もメスが単独で行います。基本的に交尾は年に1回、1~7頭出産します。寿命は3年程度といわれています。イタチは主に夜行性ですが、空腹になれば昼間でも活動します。イタチが一度、屋内に侵入すると自然に出て行くことは少なく、外で捕まえた動物などを持ち込んだり、天井裏に住み着いていたネズミなどを食べるため、死臭が立ち込めたり、ハエが大量に発生したりすることがあります。また、臭腺から悪臭を発するため、他の動物被害に比べはるかに家が臭くなります。

イタチの主な特徴

  • イタチは日本古来種で、沖縄を除く全国に生息
  • 口元は白色でその上部から目の周りにかけては黒色
  • 非常に凶暴である
  • 都市部へのチョウセンイタチの進出が増えている
  • 3cm程の隙間を抜けることが出来る
  • 床下や天井裏に住みつき、繁殖することがしばしばある

イタチの被害

イタチは家屋の天井裏に侵入することが多く、営巣・活動します。夜行性ですので、寝静まる頃から活発に動き出し、睡眠の妨げになります。イタチが動き回ることで、天井が歪む等の被害も発生しています。また、騒音を起こすだけでなく糞尿も問題となります。イタチは臭腺をもち、排泄の際マーキングをするので、他の動物とは違う独特の臭いがします。身の危険を感じると黄色い液を分泌し、悪臭を放ちます。一定の場所にまとまって排泄しますので臭いや染みのもとになります。また、排便・排尿は様々な感染症食中毒の原因となります。イタチはダニノミを寄生しており、家庭内に飛び散り人を襲います。女性や小さなお子様は特に刺されやすく、肉体的・精神的被害は甚大です。また、アトピーぜんそく等を引き起こすアレルゲンになります。

イタチによる主な被害

  • 天井を走る音などの騒音
  • 排泄物による衛生的被害
  • ダニやノミなどの発生
  • 侵入被害
  • 異臭被害
  • 家畜を食害する
  • 生ゴミを漁り散らかす

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